leica Heads
未完成ながら、公開します。
これから、少しずつ内容を充実させていきたいと思っています。 2009.3.10
ライカの魅力
ライカのM型は、皆さんご存知レンジファインダー、つまり二重像合致式のカメラです。
レンジ=スナップという図式がほぼ成り立つように、
M型ライカはその中でもキング・オブ・スナップカメラですね。
構造上、一眼レフより小型・軽量であり、静かであり、常に被写体がボケることなくクリアに見え
加えてブラックアウトもなく、しかもフレームの外を見ることが出来る。
そして、ボケやパースはレンズとF値を手掛かりに経験からイメージしながら、
ネガ使用を前提とすることで、露出をラチの範囲内に抑え込みながら、
一瞬を他のどんなカメラよりも素早く捕らえられるカメラ。
コンパクトの方がスナップに向いているという意見もありますが、
柔軟性の面からもやはりレンジの方が優れたスナップカメラだと思います。
逆に言うと、スナップでないのなら、ライカは視野率の低い、"正確な"ボケやパースの分からない、
"厳密に"露出をコントロールしにくいカメラだと思います。
また、ライカの多くは露出計がなく、あったとしてもあくまで指標、
つまり、露出は自分で掴めることが大前提になってます。
(M2・3・4等を買って、単体露出計を用いて常に露出を測ってるヒトがいますが、
それは間違ってますよね。いちいち、測ってたら、スナップなんて撮れないでしょ)
当然フォーカスはマニュアルですので、慣れてないとAFより遅くなります。
レンズも単焦点レンズなので、頭の中に28-35-50等の画角が刷り込まれて、
ファインダーをのぞかなくても、さっと前後左右に動けることが前提です。
つまり、人間露出が出来て、多くの場合瞬間的にピントと構図が作れる、
(そもそもこれは一昔前まで写真を撮る上で当たり前のコトなのですが)
最低限これくらい出来てはじめてライカは価値を持つのかなと思うのです。
造りが良いから、写りがいいから所有する、
これは時計やオーディオの世界では通用する理由でしょうが、
カメラの場合は、自分がいいなと思える写真を撮れるかどうかだけが所有する理由になります。
また、腕に着けるだけではなく、名盤レコードを掛けるだけとは違い、
一人前になるまでに相当に訓練のいる趣味という点では楽器の演奏やスポーツに近いですよね。
ライカのすごさは、そのおせっかいの無さであって、
上手い人が上手い写真を撮れる、下手な人は下手な写真しか撮れないといったように、
撮影者を写す鏡のようなシロモノです。
また、使うに従い使いやすくなるという道具としての大事なツボも抑えています。
そして、頑丈であること、普遍であること、そのために長く付き合えること、
これはライカの持つ変えがたい魅力ですね。
ライカMボディの選び方
私はライカのMPを使っています。もちろん、現行のMPですよ。
これを選ぶ前は、多くの方と同じように、他のM型も含め悩みましました。
具体的には、M3、M2、M4、M6、MPの5台ですね。
ちなみに、M5、M6TTL、M7は対象外でした。
別に否定はしている訳ではなく、それぞれ個性が強く、
M3、M2、M4、M6、MPとは別の系統だと思っているので。
(M4-P、M4-2も積極的に選ぶ理由は見当たりませんでしたね)
M3は50mm専用、M6・MPは露出計があるカメラ、
M2とM4は状態が良いモノであれば、往年の作りの良さが味わえる
オールドライカ(当然M3も)というニュアンスで私は捉えました。
露出計の有無、これはいままでの経験で無くても大丈夫だろうと思いました。
もちろん、慣れない光線状態や珍しい照度の空間では不安はありますが・・・。
M3については、数ヶ月間借りていたこともありカンジは理解してました。
50mmを使うときの"独特の見え具合"、つまり両目で空間を捉えられる点については、
これはすごいなぁと今でも思っています。
M6も使用したことがありますが、巻き戻しクランクもあり、露出計もあり、
内部も古くないので理想的でもあるのですが、どこか違和感がありました。
M4だけは、ついにきちんと撮影することなく、選択から外れましたね。
(一番、理想であるにかかわらず・・・ね)
で、具体的に探す段階になってもう一つ、問題が出てきました。それは状態と値段のバランス。
まず、M3、M2、M4は状態の良くないものが多い。
実際に店頭で美品と呼ばれているものでも、長い間きちんと動作させられてなく、
どこかフィーリングが鈍いものがほとんどでした。
稀に良いモノを見つけると、それは30万円コースでしたね。
M3、M2は特に年代的に限界を迎えつつあるので、
"なんとか生きながらえてる感"が強く、あと30年使うのに不安がありました。
(キチンと日常的に使用されおり、かつ定期的にメンテナンスを受け必要部部材を交換して無いと、
もう、現役を退く時期に来てるんじゃないかな?)
M4についても、感触が良いモノは初期もモノが多く、
これまたしっかりと整備されたモノは非常に高い値段が付けられてました。
で、できるだけ安価なものを探していましたが、
私はさほどライカの内部に詳しくないので、どことなく不安があった。
外観はキレイで、ちょっと触ったぐらいでは調子もよさそうでも、
実は問題があるというのは40年以上前のカメラには良くありますから。
そのときに、ある中古カメラ屋さんで、ブラックペイントのMPを見つけました。
丁度持ち主が売ったばかりだったようで、また値札も付いておらず、
ショーケースにも入ってなかった。(同じくMP0.85シルバーもあった)
さっそく触らせてもらいながら、そのカメラについて伺うと前の持ち主はコレクターらしく
フィルムはほとんど通してしない、ストラップも通していないという代物でした。
もちろん、外観に傷などひとつもない新品のような状態。
ライカの新品を買いたいというだけの理由で購入して、
レンズを付け、シャッターを切る、というだけの扱いを受けていたそう。
値段は負けてもらい、22万円 もちろん、箱、保証書、その他全部付きで。
これは、ちょっと驚かれる値段かも知れません。
たかが、レンズも付いてないボディに20万ですからね。
でも、正規品の定価が50万円、並行輸入品が35万円のご時勢ですから、
状態からすると、かなりお買い得だということで決めました。
これで、内部の状態に関する不安もなくなりましたしね。
M6(classic)でも良いかと思ったのですが、露出計の危うさと10年以上経っていることで、
OH代を考えると、そんなものだろうと。
実際に使ってみると、M3・M2ほどの滑らかではないにせよ、十分に良い感触です。
もちろん購入する前に、距離計連動のズレも調整(確認)してもらいました。
私なりの希望
こうして、MPを選んだわけですが、ベターであってもベストだとは思っていません。
で、私なりにこうして欲しいなぁという希望は以下です。
MPベース(機械式)+斜めクランク+ブラッククローム、ここまでは現在のアラカルトで対応できますよね。
で、露出計作動をシャッター半押しでなく、背面に別ボタンを設けて欲しい(PLAUBELmakinaのように)
そして、その分、シャッターストロークの感触をM3・M2・M4時代のレベルに戻して欲しい。
最後は、機械式のセルフが欲しい(結構、重要だと思ってる)
ノブ式はやはり、いざという時に時間が掛かるし、男性の私でも結構力が要る。
また、ペイントを有り難がる向きもありますが、やはりカメラは目立たないほうが良い。
シャッター半押しによる露出計作動は、一見便利なようで、邪魔だったりする。
つまり、内蔵露出計の値は、あくまで目安値であり、多くの場合で最適ではないので。
そのため、必要な時のみ表示させる方式のほうが良く、その方がファインダー越しの被写体に集中できる。
そして、表示ボタンを独立させることで、ストロークを改善できるので、
一石二鳥だと思うのですが・・・どうでしょう?
ライカの弱点
ライカの弱点・・・あるのだろうか?
値段が高い、これは確かに弱点みたいなものかもしれない。
でも、普通の人の2倍撮れば、半額。三倍撮れば、1/3の値段だと思ってる。
私は、かなりの量を撮っているので、フツーの方のライカの値段の感覚とは違うみたい。
例えば、10万円が高いか・安いか、それは本人の収入ではなく、
本人の使う頻度・量、そして使用期間に依存すると思っている。
お金持ちの人が非常にレアなライカを、使わず持っているのが、実は一番の高い買い物だと思う。
ライカは、要らない人にはかなり高いカメラだと思う。
要る人には、ちょっとだけ高いカメラだと思う。
ちまたで言われる"弱点"とは、ライカを自分が使いこなせないことをいうのではないでしょうか?
カメラの弱点ではなく、自分の弱点。
ピントも、露出も、巻き上げ・巻き戻しも、M型ライカは、良く出来ています。
撮りたい瞬間に、撮りたいものをきちんと見詰めながら、
サッと写真をとるため、長く使い続けられる良い機械だと思います。
ライカM7不要論!?
モノクロネガで路上スナップする場合、
AEは要らない、より正確に書くと、AEは不便です。
例えば、トライXを入れたとして、
晴れの日の日差しが当たっているとこはF11で1/500。
日陰で2段落ち・3段落ち、室内ではF2.8の1/60などと
大まかに露出は決まっていて、そこからその場の状況に応じて絞りをずらす。
つまり、撮る前から、いや、何を撮るか決める前に、今いる場所に大まかに露出を合わせている。
光が変わった時、移動して明るさが変わった時には
カメラを見なくとも、事前に絞り(またはSS)を回しておいたり、します。
AEの場合は、むしろそういうことが出来ない。
点光源にひっぱられるし、空の入れ具合で露出が変わってしまう。
当然、反射率の違いによる補正もしなきゃならない。
結果、ファインダー内で自分の求めているSSとのズレを確認しないといけなくなる。
もちろん、さっと構える前に露出補正をしておくというMF一眼レフのような撮り方もあるが。
でも、残念ながらM7の補正方法は、やり易いとはいえない。
AF一眼レフのように、ファインダーを覗きながら、すばやく補正ダイヤルを
回せたりするなら、まだ良いのですが・・・。
(しかも、AEを搭載するなら、部分測光ではなく分割測光の方が適している。
中央の二重像部のピント合わせと、AEのロックはいつも同じ場所じゃないから。
1段押しで測光・2段押しでAEロック、全押しでシャッターが切れるという仕組みはいかがなものか)
つまり、AEというのは進化ではなく、撮影方法を変えてしまう機能なんですよね。
露出計の出た目を、カメラのSS・F値に連動させて、ズレを撮影者が補正するのか、
あくまで指標として独立させて、その間に撮影者の判断の余地を残すのか、
これは大事な問題です。そしてどちらが正確で素早いか。
確かに、ただ全体に満遍なく写ってれば良ければ、AEは楽です。
ただ、このアンダー部を出したい、これくらいでフィルムに焼き付けて、
暗室でこういう風にやこうと考えた時に、実はAEは面倒な機能になります。
適正(私の意図)でない値にカメラを設定してしまい、こちらで修正するということは
撮影者としては、面倒でしかないわけです。
そう考えると、TTLオートストロボ機能を除けば、あまり便利さを感じませんね。
またM7の不具合で有名なDX感度設定不具合および露出表示不具合は、
そもそも電子基盤系の弱さが原因ともっぱらの噂です。
M7に限らず、M6の露出計不具合も感度設定部の不具合が原因の場合が多いです。
ライカは機械部は良いですが、電子部はいまいちですね。
なので、露出表示は電子化されてていいですが、それ以上に電子化したライカは個人的にパス。
ライカM8(8.2)に想うこと
ライカもM8をもってM型のデジタルカメラを作った訳ですが、
個人的には、無理矢理感が否めませんね。
まず、APS-Hサイズの撮像素子、この時点でどうしても選択肢から外れますね。
まず、28mm以下のレンズのラインナップに問題がある。
最近ではズミルックスの21・24mm、スーパーエルマーの18mmなどM8用のレンズも
ラインナップしていますが、その大きさと重さから、どうみてもムリがあります。
またUV/IRフィルターが必要な問題、さらに加えて6bitコードが必要な問題、
これはCCDが現実的に不完全な証拠です。
そもそも、M型ライカはスナップカメラとして進化してきているにも係わらず、
M7の露出補正の使いにくさ、さらにM8において補正がさらに難しいにも係わらず、
(jpgにて)リバーサル以下のラチの狭さがウリのデジタルを搭載していることを考えると、
真剣に写真を撮ることを考えているとは思えませんね。
もし、M型ライカでデジタルをやるなら、フルサイズは当然ですし、
ラチの狭さをカバーする測光と補正のやり易さが前提でしかるべきだと思います。
ライカM9
定価60万円のM8が2006/11に、定価78万円のM8.2が2008/10に・・・
で、早くも2009/09/09にフルサイズのM9が発表です。
しかも、値段は据え置き価格。むしろ、ちょっと安いのかな?
M8(M8.2)買った方はどうしたらいいんでしょう!?
どう考えたって、M9が出た後のM8(M8.2)に価値は無い。
M8を発売日に手に入れた人でさえたった3年。中にはまだM8.2を買って数ヶ月の方もいることでしょう。
あれだけAPS-Hで充分、専用のレンズを作りました!と言われて法外な値段を支払ったのに、
M8(M8.2)は終わりました!ってね。
まして、M9の諸スペックを見ると、二年前の日本のデジタル一眼レフのレベルでしかない。
一眼レフなら、一部の用途でAPSサイズが有利に働くシーンもなくはないでしょうが、
M型ライカにはまったくといってそれがない。当然、うまく対応するレンズもほとんどなかった。
(スーパーエルマー18mmなんて銀塩やフルサイズで使うか?
ズミルクスの21・24だって、実際はM8(M8.2)で28・35風に使うために無理矢理用意したのにね)
CCDの不具合やレンズとの互換の問題を抱えながら製品化したメーカーもすごいですが・・・
なおかつAPS-Hサイズというムリのある規格と知った上で手を出した人の責任でもあるのですが・・・
さすがに、中古市場でどんな値が下がろうとも、欲しいとは思いませんね。
M8は早晩、ライカの歴史から忘れ去られるでしょう。いわば、オリンパスのOM707みたく。
P.S.ただし、M9がフルサイズになったからといって、産み出されるモノは単なるデジタルデータです。
PCとの親和性はデジタルの強味ですが、それ以外突き詰めていった場合、
デジタルの優位性ってどこにあるのでしょう? 私はまだ見つけらずにいる。
レンズの選択基準
まずこれが大事なのですが、カメラボディにせよ、レンズにせよ、
どういう撮影に使うのか、そのスタイルによってセレクトは変わってくると思います。
ちなみに、私がleicaのMPを選んだ基準も、3本のレンズを選んだ基準も
自分の好きな写真の撮り方、つまりスナップに合わせて購入しました。
で、ライカのレンズに因らず、レンズについて第一に語られる写り・描写・味ですが、
私の場合は、写りは頑張って3番目になります。
もちろん、写りも無視できませんが、非常に性能が良くても、使いにくければ困ります。
ちなみに、ライカのレンズは、全般的に、光学的にはそれほど優れていないように思います。
むしろ、足し算と引き算が上手いというか、つまり、ここはイマイチだけどここは良いでしょう!
というバランスが上手く採れている設計だと思います。
一番大事なのは、「操作しやすいこと」、そして「軽量でコンパクトであること」です。
操作しやすさというのは、後に述べる予定の「ピントノブ」もそうですし、
ピントリングの回転角やトルク、絞りリングのローレットやクリック段階、
そして他のレンズとの統一性などかなり多岐に渡ります。
また、軽量コンパクトにしても、コンパクトさ優先で使いにくくてはダメですし、
写りや操作感、または質感を優先するあまりに重すぎてもダメです。
ライカのレンズの歴史的な方向性を見てると、質感優先だったり、コンパクトさ優先だったり、
コストと速写性優先だったりしてますよね。
そして現在の方向性は光学性能重視(その代わりに他を犠牲にしてる)のような気がします。
P.S.ライカを使っていると、「ライカってそんなに写りが良いですか?」とよく聞かれます。
そういう場合、素直に「写りじゃなくて、使いやすいからですね」と答えます。
AF一眼レフより素早く、MF一眼レフよりも身体的に使いこなせるからですと。
焦点距離別
現在、私はライカ用に3本のレンズを使用しています。
28mm・・・elmarit 28mmF2.8 ASPH 現行
35mm・・・summicron 35mmF2.0 7枚玉(第3世代、現行のひとつ前)
50mm・・・summicron 50mmF2.0 第3世代(現行のひとつ前)
で、これらを選択しているわけですが、結果して私の場合これ以外選び様がありませんでした。
《28mm》
28mmはスナップの王道。ノーファインダーでも撮るし、片手でも撮りますし、
とにかく、グッと1mm付近に近づいて撮ったりもします。なので、とにかくコンパクト重視。
初代9枚玉、それから2・3・4世代と随分と変化していきましたが、どれも2.8にしては大きく、重い。
(失礼ながら、現在のズミクロン28mmも含めライカはいまだに28mmはいいモノが作れていないように思う)
多くの方が、GR 28mmやG-rokkorやコシナ、アベノンに流れているのも、
値段だけでなく、そういった要因が大きいのではないかと思う。
ちなみに、アベノンは薄いのだが、薄すぎて操作がしにくかったのでパス。
で、数年前に28mm ASPHが出て、私としてはコレしかないだろうと。
どうやら、M8利用で人気のため品薄らしいのですが、幸運にも安価に手に入りました。
35mmとフィルタ(E39)、フード(12526/12524)が共用でき、ほぼ同じ大きさのため、
付け替えても同じ感覚で操作できる。これはとても大事。
《35mm》
初代の8枚玉はいまや状態が良いものが非常に少なく、とても高価である。
ストッパーは速写に邪魔だし、1段クリックはイマイチ、シルバーなのもスナップ不向き。
6枚玉(角アリ・ナシ)は絞りが操作しやすいとはいえない。
現行のASPHは全長が非常に長く、重さもかなりある。
50mmもそうですが、ズミルックスという選択肢もありましたが、
明るさ(F値)以外の点で、ズミルックスよりズミクロンの方が良いですね。
《50mm》
第1世代は、最短1.0m、ピントノブの使いにくさで×。沈銅は私には適さない。
第2世代は、ピントノブなしで×
第4世代(現行)は、ピントノブなしで×、フード内蔵で×、大きさ・重さ・見た目で×
私のレンズの長さの限界はこの50mmかもしれない。
ライカレンズの歴史を見ると、50mmにピントノブが要るのかは、かなり揺れているような気がしますね。
P.S.この三本なら、大きさは良く似ているし、ピント合わせも同じ感覚で使えます。
どれも200g以下、長さも4cm強(28/35はフード込みで)、そしてE39。
シンプルさが魅力のライカとしては、これ以上ないと思います。
ズミクロン35mm(3rd)には12524を
IROOA、12585(12538)、12504などもありますが、
使ってみた結果、12524(現行12526)がベストでした。
12524(12526)、つまりプラスチック製の四角い小さなフード。
「ライカのフードはラッパ型か円形切り欠きフードだ!」という風潮があるのは知っていますが。
ただし、全部手に入れて、ちゃんと何本か撮りました。で、その結論が12524。
最大の理由は、絞りリングの操作時にフードに指が触れるかどうか。
私は、絞りリングは左手人さし指をレンズの下部に置き、そこで絞りをまわします。
なので、絞りの操作のしやすさが最優先。
次に、切り欠きフードの難点は、回転するとファインダーがケラれる点。
それをいつも気にするのは精神的に非常に面倒です。
なお、初代ズミクロン35mmの場合は角型フードも回転していまうので別。
もう一つが、軽さ。
特にIROOAはケラレも少なく、回転も気にしなくて良く、絞りリング操作の邪魔も少ない。
その点ではかなり良い。ただし、 金属製で造りが良いので、それなりの重さがある。
ライカはその軽さがアドバンテージだから、少しでも軽くしておきたい。
そして、大事な遮光性。
どう考えても、12504は遮光性が怪しい。
構造上、どう見てもこの中で12524が一番不要な光が入りにくいし、
実写の印象でもそう感じました。
最後に、保護性。
「フードも金属がいい!」これが見た目重視派のコダワリですが、
写真を撮ってると、レンズやボディをあちこちにぶつけますよね。
そのときに、金属性よりプラ製の方が、レンズ本体に影響が少ないと思う。
印画紙の保管でも同じですが、守るモノより包むモノを柔らかく、弱い素材にする
というのが、基本だと思っています。
※7枚玉ズミクロンに12585(12538)はNG、ケラれる。
ピントノブ
ライカのレンズには、ピントノブがついているものが多い。
実は、私はこのピントノブがあることが、
ライカレンズをスナップで使う利点だと思っています(写りじゃないです)。
なので、所有するレンズはすべてツノ状のピントノブがついてます。
ピントノブの利点は、すばやく操作できること、
そして、とても重要なのが、目で見なくても指の感触で
今どのあたりにピントが来ているか分かること。
たとえば、ノブが真下にきたら1.5mといったように。
時代の違うライカレンズや他社Mマウントレンズは、
最短撮影距離が違ったり、ピントノブの位置や回転角が違うので、
どうしても選択肢から外れる。
多くの場合、いちいち距離目盛など見ないし、急いでいるとファインダーをのぞかない場合もある。
そいう時に、すべてのレンズで最短撮影距離やノブの位置・ピントの回転角の統一が図られていないと、
大事な一瞬を逃してしまう可能性が高まるので。
絞りリングの操作
別に正解があるわけでは無いのですが、
私は絞りリングの操作は常に左手人さし指のみで行います。
先に書いたピントノブですが、ピントノブも人さし指で操作するので、
絞りリングも同じように操作することで持ち替えの必要がない。
ただし、これはすべてのレンズで可能なわけではなく、
たとえば、ズミルックス35mmのような絞りリングの一部のみ指掛かりがあるタイプではムリです。
また逆に2代目ズミクロン50mmのようなピントノブが無いタイプでは、
左手親指と人さし指でピントリングをまわすことになるので、
絞りリングも左手親指と人さし指でまわすのが、適切だろうと思う。
つまり何を言いたいかというと、絞りリングとピントリングのまわし方が統一されてないと使いにくいし、
焦点距離の異なる複数のレンズを使いまわす場合にも
操作方法が統一されていたほうが望ましいのではないかと思うのです。
ただ、ライカのいろいろなレンズを見ていくと、意外とバラバラだし、
主な28/35/50レンズだけでも、統一させれる組み合わせというのは実は一通りしかないんですよね。
絞りリング1/2段クリックのすすめ
M用レンズ(改造含み)の中にも、1段クリック、1/2段クリック、1/3段クリック、そして無段階があります。
で、先に書くと私はマニュアルライカには1/2段クリックがベストだと思っています。
ネガ(モノクロ・カラーともに)の場合、その補正量のステップはやはり1/2段が最適だし、
加えて手が覚えられるのは1/2段が限界だろうと。
たとえば、逆光のシチュエーションになったら、カタッカタッカタッ(3つ)と+1.5補正する。
もし仮に、これが1/3段だったらカタッカタッカタッカタッカタッ(5つ)か、カタッカタッカタッカタッ(4つ)になる。
日陰で2・3段落ちなら、さらにクリック数が多くなる。
で、この絞りの変更作業を手元を見ず、時に構える前に済ませるには、
私の場合6クリックまでが指先が把握できる限界です。
暗室作業がまさしくそうで、焼きこみのために暗闇のままで絞ったり、
感触だけで開放から6段絞ってF8に持っていったりしますよね、それと同じ。
1/3段クリックでは、3段落としなんて感触だけではムリだし、
無段階は指標ないし内蔵露出計を見ないとさすがに出来ない。
小さく刻めればより正確な露出設定が出来るというのは、スナップ派からすれば机上の空論だと思います。
他方、ライカの初期レンズでは一段クリックですが(固定鏡銅ズミクロン、8枚玉など)、
これはM3・M2時代の発想ですね。もちろん、クリックがなくても半段にはできますから。
M5以降のM型ライカの内蔵露出計と相性が良いのは1/2段クリックだと思います。
P.S.01
もしAEカメラ、たとえば、HEXAR RFやCLE、またZEISS IKONなどであればAE機能があるため、
絞りのクリックは何段でもそれほど問題ないだろうと思います。
AEカメラの場合、絞り値というのは、おおっざっぱにいえば3エリア、つまり、
開放付近、中間付近、そして絞り込み付近という捉え方で撮ることになるだろうから。
そうではなくて、マニュアル露出のライカの場合、写りの違い(被写界深度)だけでなく、
絞りはSSと同様に露出制御の意味を持っている。このことを理解しないとレンズを選ぶときに失敗する。
P.S.02
コシナがZEISS IKONとZMレンズを出した時に、ボディ露出補正・絞りクリックが1/3なのと、
レンズが光学性能を重視し大きく重くなったこと、そして親指と人さし指でもピントが合わせられるよう、
半月ノブではなく、小さな山型のノブにしたことは私にとっては残念でした。
左手と右手
自動巻上げのカメラを使うと、どんなに素早く巻き上げてくれたとしても、
待たされている感が生まれる。
AFについても同じで、スッと合わせてくれたとしても、半押しから合焦ランプ(音)が付くまでに、
イライラさせられることがある(AFは人間の走るスピード以下の状況下では不便)。
逆に、MFでピントリングをまわしながらファインダ像でピントを追い込んでいる際は、
当たり前だが、待たされていると感じることはない(たとえ、AFより遅い場合でも)。
もちろん、巻き上げも同じで、右手親指でカチャリッと巻き上げていると、
むしろその動作が撮影リズムを産み出していく。
つまりどういうことかというと、自分でしない動作というのは、
どれだけ素早くとも、そこで待たされるように感じる。
左手で絞りリングを動かしつつ、ピントノブを回し、ピークが来たら、
右手でカシャッとシャッターを落とす、そして、ファインダーで像を追いつつ、
カチャリッと巻き上げレバーを巻く。余裕があれば、もう一枚を追いかける。
その目と両手の連続的な動作こそが、目の前の瞬間を自分の中で完全に掌握できるんですよね。
なぜ、全自動一眼レフやAFコンパクトカメラより、レンジファインダーがスナップに向いてるかといえば、
そういうことなのだろうと思います。
ストラップ
ライカに限らず、頭を悩ませるのがストラップ。
先に書いてしまうと、ホールドのことを考えると、アタリ止め(肩当て)は邪魔です。
それにも係わらず、デコラティブな肩当てを持つストラップを見ると、
製作者はちゃんと撮ってる?と聞きたくなりますね。
ちゃんと使えば分かりますが、邪魔だし、なくても傷なんてそうつきません。
だって、吊ってる状態では、リングとボディはその構造上当たる訳ないのだから。
高級感を出そうして、厚手の革を使用してるものもありますが、革が硬いとこれまた邪魔です。
しかも、見た目重視で両サイドにステッチなどが入ってるものは、もう硬くてサイテーです。
場合によっては、手にぐるぐると巻くこともあるので、硬かったり厚みがあると辛いんです。
あと、難しいのが長さ調整の有り無し。
もちろん、既成品の長さが自分にとってベストだったらいいのですが、なかなかそうはいきません。
しかも、季節によって自分の服装の厚みが違うので、調整機能がついてないと、
季節に応じて複数のストラップを付け替えないといけない。
なので、私は長さ調整の出来るものを愛用しています。
上質で柔らかい革を使用していて、長さ調節ができ、そして、リングなどの金具類が丁寧に処理されているもの、
自分なりに探してみましたが、満たすものは2~3種類しかありませんでしたね。
別に革に拘る理由なんてなくて、一眼レフ用の塩ビストラップにリング保護プラスチックが付いてるヤツなんてある意味最高だと思います。
エバーレディーの真実
エバーレディー(ever ready)、つまり速写という名が付くケース。
普通のケースよりはRapid readyだろうけど、裸よりかなりSlow readyなんですよね。結局、保護目的。
下だけの革ケースも見かけるけれども、撮りにくくなることはあっても撮りやすくなったりはしない。
同じように、レンズキャップも保護目的。瞬間を逃すキャップです(悪口)。
M3初期はフィルムが感光するらしいが、それはそれが完璧なスナップカメラで無い証拠
キャップをしないとシャッター幕に穴が空くなんて、どんな使い方してるのだろう?
カバンに入れることなくフードのみ、巻き上げもしておく、昼間はF8にSS500 (これは私独自のルール)、
ピントは3mmに、これこそ本当の意味でエバーレディーだと思います。
補足:レンズデータ
50mm
初代固定鏡銅:重量260g
沈胴ズミクロン:220g
DRズミクロン:300g
2代目:全長43.5mm、重量260g
3代目:全長43.5mm、重量195g
現行:全長:43.5mm、重量:240g(シルバー:335g)
planar T * 50/2.0ZM 全長:43.5mm 質量: 210g フィルター径: 43mm
C Sonnar T * 50/1.5 ZM:全長:38.2mm 質量:250g フィルター径:46mm
35mm
初代:29mm 140g
2代目:140g
3代目:26mm 190g
現行:34.5mm 255g(シルバー:340g)
<番外>
Color-Skopar 35/2.5 PⅡ:全長:23mm 質量:134g E39
NOKTON Classic 35/1.4:全長:28.5mm 質量:200g
BIOGON 35/2:全長:43.3mm 重量:240g
UC HEXANON:全長:26.5mm 重量:120g
M-HEXANON:全長:45.1mm 重量:230g
28mm
初代(5群9枚):重量225g E48
2代目(6群8枚):重量235g E48
3代目(6群8枚):250g
4代目(7群8枚):全長41.4mm 重量260g E46
ASPH(6群8枚):全長30mm 重量180g E39
<番外>
Biogon T* 28/2.8 ZM:全長:37.7mm 質量:220g E46
avenon 28mm F3.5 全長:18mm 質量:g
G-ROKKOR 28mm 全長:19.5mm 110g
GR 28mm 全長21.2mm 180g
color skopar 28/3.5 全長:25.8mm 質量:163g
他社M(or L)レンズ
28mm
G-rokkor 28mm F3.5
M-rokkor 28mm F2.8
GR 28mm F2.8
avenon 28mm F3.5
color skopar 28mm F3.5
KM HEXANON 28mm F2.8
biogon 28mm F2.8 ZM
35mm
biogon 35mm F2 ZM
C-biogon 35mm F2.8 ZM
KM HEXANON 35mm F2
UC HEXANON 35mm F2
color skopar 35mm F2.5 PⅡ
NOKTON 35mm F1.4
50mm
KM HEXANON 50mm F2
color skopar 50mm F2.5
NOKTON 50mm F1.5
plamar 50mm F2 ZM
C sonnar 50mm F1.5 ZM
全 般
コシナのツァイスZMは光学性能へのこだわりか、どれも大きく重い。
1/3段クリック・あの山形ピントノブはスナップ向きじゃない。
コニカKMレンズは、あくまでHEXAR RF用のデザインと操作感。
コシナのフォクトレンダーはコスト重視からか多くが粗雑な印象
ピントリングの重さ(渋さ)はやはり気になるところ
カラスコ50/2.5、ノクトン35/1.4、SSスコパー21・25/4Pなどは悪くないと思う。




